皆さんこんにちは、今沢です。
私は現在、ドイツ人の妻と国際結婚して埼玉県に住んでいますが、国際結婚生活も今年で9年目に突入しました。結婚生活と言えば、男と女が衣食住を共にすることになるので、ケンカは付き物ですよね。
そこで今回の記事では、我が家でよくケンカの原因となる「会社の飲み会」についてご紹介していきたいと思います。これから欧米女性と結婚しようと考えている方、ぜひご一読下さい(笑)。
日本における暗黙の了解「飲みニケーション」
少し前から巷では飲みニケーションなんて言葉をよく耳にするようになりました。飲みニケーションとは、「飲み会で会社の人とコミュニケーションをとる」というような意味なんですが、新入社員から「会社の飲み会なんて行きたくねえ」という話が出てくると、それに対する上司の返事のような感じで使われる単語です。確かに、日本でサラリーマンをやっていると、歓迎会・納涼会・忘年会・新年会・送別会と、名前を変えてたくさんの飲みニケーションのお誘いを受けることになります。もちろん、業務とは関係ないので、出席したところでお金は一銭ももらえません。むしろ会費を請求されます。だからといって飲み会に参加しないと、陰で「人付き合いが悪い」とか言われたり、下手をすると上司に嫌われて業務に支障が出ることもあります。う~ん、とても厄介ですね。
私の場合はというと、会社で人事関係の仕事をしている関係上、幅広く他部署の人と連携を取らないといけないので、基本的に誘われた飲み会を断ることは少ないです。とりあえず出席して話を聞いておけば無難かなと思っています。
そうすると、家に着くのが遅くなる = ケンカの原因となります。
こんなにも恵まれているドイツの労働環境
「ドイツ人はとにかく早く帰宅したいという意識が強いので、仕事の効率を重視します。社員は皆それぞれ専門分野を勉強してきてプロ意識がありますから、効率化も含めた提案を上司にどんどんしますね。それが受け入れられて、評価につながります。日本の会社では、手書き書類をさらにパソコン入力し直したりと、今思うと無駄な作業が多かったように思います」 ドイツ人にとっては、早く帰ってプライベートの時間を過ごすことが大切なのである。だから、同僚と飲みに行くこともない。アフターファイブは、プライベートだからだ。
そういうことなんです。ドイツでは、日本の長時間残業や飲み会強制参加といった概念が存在しないのです。そのため、妻からしたら、「何で定時以降も毎日残業してるの?」とか、「会社の人とわざわざ仕事が終わってから飲みにいく神経がわからない」ということになるんですね。羨ましい労働環境ですね~ホント。また、
ドイツでは、連邦休暇法で社員に対して最低24日間の年次有給休暇を義務づけている。しかし、多くの会社では連邦休暇法より6日多い年間30日に設定している。有給を取得する際は、日曜を挟むので、連続で休む日はさらに長くなる。ドイツでは、4週間続けてバカンスを取るのは珍しくない。
毎年4週間の長期連休があるなんて…日本の企業に勤めていると夢のまた夢のような話です。ちなみに今勤めている私の会社では、どんなに頑張ってもお盆休みか年末年始の5連休が関の山です。それよりも例えば営業職だともっと連休は取りずらいですよね。ちょっと妻と一緒にドイツに帰りたいんで2週間ほど休みますなんて言おうものなら、「何寝ぼけたこと言ってんだボケ」と突っ込まれること必然です。
妻との感覚のズレから発生するケンカとストレス
毎日の残業と飲み会参加に心身ともに消耗しがちな私と、全く家にいない、それどころかノー残業デーにもかかわらず仕事に無関係な飲み会に足を運ぶ夫に嫌気が差す妻。結婚当初は特にケンカが絶えませんでした。
まとめると、以下のようなイメージになります。
夫と妻、どちらかの言い分が絶対正しいということはない
冒頭でも触れたように、我が家の国際結婚生活も今年で9年目を迎えました。今ではほとんどケンカすることもないのかと思いきや、やはり今でも残業・飲み会が原因でケンカをすることはあります。それでも、日本とドイツの労働環境の違いや、お互いの考え・感情をお互いが理解することで、何とかこれまで一緒に妻と生活してくることができました。夫である私からすると、
飲み会・残業が多い! (=早く家に帰ってきて一緒に過ごしてほしい・妻の私は夫のあなたを決して金づる:ATMと思っていないわ!)
という有難い話でもあるんだなと感じています。国際結婚なのか国内結婚なのかにかかわらず、常日頃から自分自身にとってのパラダイムシフト的な、柔軟な発想を持つことが大切なんだなあと思います。
以上、ここまで我が家で勃発するケンカについてご紹介しました。これから国際結婚しようとしている皆様の多少なりとも参考になれば幸いです。お読みいただきまして、ありがとうございました。